僕は、映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を新宿の新宿武蔵野館で見た。上映している映画館が少なかった為、新宿まで足を運んだ。この映画は、主人公の女子高生が吃音症の映画だ。


結論から言おう。僕は号泣してしまった。ハッキリ言って、人生で1番泣いた。嗚咽をして泣くなんて記憶にも無い。その位感情のダムが壊れてしまったのだ。
この作者の押見修造さんは、自身が吃音症との事だ。もうそんな事を言われたら
感情移入せずにはいられない。
この映画を知ったのは偶然だった。既にうる覚えだが、Yahoo!ニュースとかで見た様な気がする。どうしても見たい!と思ったが、どうも近くの映画館では上映されないらしい。
調べると新宿が1番近かった。
僕はその時無職だったので、朝から新宿に行った。その映画館も初めてだったので、まずは場所を見つける為にも、早くに家を出た。まぁGoogleマップを使うので、すぐに見つかるのだが。


そして、映画館がオープンすると、中に上映される映画の説明やらポスターやらがあった。確か志乃ちゃんのも何かあった様な気がする。
そして、上映が近くなったので、映画館に入り、席に座った。真ん中よりやや前で、やや左側の席だ。平日の早い時間だったので、埋まっている席は、3分の1位だったと思う。僕の両サイドも空いていた。一応ペットボトルのカフェオレとチョコを持参していた。


ちょっと遠足気分だ。こんな時、チョコはマストアイテムだ。何故なら、僕は超甘党だからだ。しかし、あんこは苦手だ。以前友達と鎌倉に行った時、あんこの美味しいお店に行ったのだが、僕があんこを食べながら、『実はあんこがあまり好きでは無い』というと、またかという表情で笑っていた。
以前は、生牡蠣が苦手で食べれない事があって、その二の舞だった。

話は逸れたが、遠足気分で、チョコとカフェラテを片手に他の映画の予告を見ていた。
僕は、映画は予告の最初から、館内放送が終わる最後まで見たい派だ。これは人によりけりだろう。あなたは、何派ですか?


そんな訳で、どんな訳だ?映画は始まった。正直映画館で映画を見るのは久しぶりだった。多分1年以上ぶりだろう。TSUTAYAの月1000円のサブスクを使っていたので、オンラインやレンタルも見放題だったので、基本家で見ていた。
映画館は、大画面の迫力と、左右から立体的に聞こえる大音量で、臨場感が凄い!やはりこの体験はなかなか家では味わえない。


本編が始まった。もう最初から見入ってしまった。志乃ちゃんに自分を重ね合わせると、居ても立っても居られない。志乃ちゃんが言葉に詰まる場面になると、『早く言葉よ出て来てくれ!!』と心の中で叫んでしまう。


そして次第に涙が止まらなくなった。そして、嗚咽が止まらなくなり、ずっとしゃっくりが出ている様な状態になった。あまりにも恥ずかしくて、映画館を出ようと何度も思ったが、一瞬も目を離したく無かったので、嗚咽を出来るだけ抑えながら映画に見入っていた。
周りの人は、僕を見て、この人大丈夫かな?と思っただろう。
自分でもそう思った。このまま僕はどうなってしまうのだろうかと。
映画の中で歌を歌うシーンは、もうダメだ。思い出しただけでヤバい、、、。


吃音症の方には絶対に見てもらいたい映画だ。
家族に吃音の方がいる人にも絶対にみてもらいたい。
吃音でない方にも是非見てもらいたい。結局全員かよ!?笑
こんな人もいるのだと知ってもらうだけでも当事者としては嬉しいのだ。

上映後、パンフレットを買おうと思ったのだが、涙と嗚咽が止まらず、一度映画館を出て、落ち着いてから、もう一度映画館に入ってブックレットを買った。


帰りの電車では、そのオフィシャルブックを読んでいたのだが、また涙が止まらなくなり、途中で読むのを辞めた位だ。
もう、人前では読めない。
家に帰って1人になってから読んだ。もちろん号泣だ。もう一生分の涙を流したんでは無いかと言うほど泣いた。多分僕だけ洪水で溺れていただろう。
その後、レンタルか何かで見ようと思っているのだが、見るの1000%泣いてしまうので、結局見ていない。


そんな訳で映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない。』
でした。
冗談が入れられなかった笑
